C言語でプログラミングを始めてみよう!
「作って身につくC言語入門」は、C言語の文法を解説した入門書......ではありません。プログラミングの経験があまりない人や、プログラムを書くにはどうすればよいのかわからないと感じている人が、C言語を使ってプ ログラムを作る過程を演習する本です。 プログラミングは、算数の勉強に置き換えると文章題に似ています。算数では、いくら計算練習をやっても、文章から式を立てられないならば文章題が解けるようになりません。同じように、プログラミングでも、いくら文法やライブラリの使い方を勉強しても、自分が作ろうと思っている考えをコードに直す方法を練習しないと、プログラムを作るのは難しいままです。
なので、みなさんがこの本を使って目指すのは、作りたいと思ったことをC言語のプログラムとして作成し、動かせるようになることです。C言語の文法を知るというよりは「プログラムに直すとき、C言語だと何をどう書くのか」を考えられるようになるという方が近いでしょうか。 主に対象とするのは、次のような人です。
- まだプログラミング(コンピュータ上で動作するプログラムを作ること)の経験がほとんどない人
- プログラミングの勉強を少しはやってみたものの、あまりできるようになったと思えていない人
- 学校でプログラミングを勉強しているのだけれど「このままじゃヤバイ......」と感じている人
- 文法の説明から始める進め方が苦手な人
- など......
このようなみなさんは、きっと新しいことば、新しい書き方、使ったことがないツールなどがたくさん出てきて 困っているでしょう。中には、大学の講義でC言語を勉強している人もいるでしょう。そして、C言語の文法については説明されたものの、いざ自分でプログラム を書こうとするとどうしたらよいのかわからない、といった人もいるでしょう。そんなみなさん、私といっしょにひとつのゲームプログラムをC言語を使って作ってみませんか。何を作るか、どんな風に動くようにするか、そのように動かすのにどんな作り方があるか、……といったことを一緒に考えながら、自分の考えをプログラムに直す方法を学びましょう。